頚椎ヘルニアについて

まず、頚椎ヘルニアと呼ばれる症状について説明していきます。首にある脊椎と脊椎の間には椎間板呼ばれる椎骨をつないだりクッションのような役割を果たしている軟骨組織があります。

 

その椎間板の中心には、コラーゲン線維やムコ多糖(主にコンドロイチン硫酸)という物質を含んでいる、柔らかい水分を多く含みゲル状になった髄核と呼ばれる組織があります。

 

その周りを線維軟骨で形成された繊維輪で覆われていますが、ところが、加齢などで水分量が減少し弾力性がなくなり椎間板のクッション機能が衰えてくると、中にあるゲル状の髄核が周りを覆っている繊維輪を突き破り外に飛び出して脊髄や神経根を圧迫し痛みなどの症状が現れてしまいます。

 

この椎間板の中にある髄核が、何らかの原因で外に飛び出して脊髄や神経根を圧迫し痛みなどの症状が起きた状態のことを椎間板ヘルニアと言います。

 

頚椎ヘルニアの『ヘルニア』とは、飛び出すという意味で、首に発生した椎間板ヘルニアを頚椎ヘルニアと呼びます。

 

この症状には2つのタイプがあります。

  • 髄核が押し出されて周りを覆っている繊維輪が膨れて変形したタイプを脱出型
  • 繊維輪に亀裂が入って外に髄核飛び出したタイプを膨隆型

頚椎ヘルニアの原因とは

頚椎ヘルニアになり原因は、「内的要因」と「外的要因」の2つに大きく分けて考えることができます。

 

内的要因

まず、内的要因は頚椎のクッションの役割を果たしている椎間板の老化が考えられます。年齢を重ねることで、水分量が減少し次第に弾力性がなくなり変形してつぶれやすくなります。

 

髄核にあるムコ多糖は水と結合する力が強く多量の水を含み、クッションの役割をし衝撃を吸収し、頭を支えています。ところが、子供のころは90%も水分を含んでいますが、10代から減り始め、成人では約70%まで低下してしまうそうです。すると、クッションとしての機能を果たせなくなり痛みが生じてしまいます。

 

特に、椎間板の老化は早期の段階から進行が始まると言われていて、早い人で30代ですでに発症している場合もあり、40代や50代以上になるとさらに発症者数が多くなっていきます。また、生まれつき脊柱管が狭い人も発症しやすいと考えられています。

 

外的要因

外的要因は外傷や骨に負荷のかかる運動などが原因だと考えられています。交通事故やムチ打、また仕事やスポーツなどで急に強い衝撃を首に受けたりした時に起こるケースです。

 

この外的要因で発症する頚椎ヘルニアは、最初は軽症で気がつかなく徐々にひどくなっていく場合もれば、一度の強い衝撃で突然発症する急性の場合もあります。

 

頚椎ヘルニアの症状

頸椎椎間板ヘルニアの症状の始まりは、頚椎部分の椎間板がつぶれることで、肩こりや首の痛みなどの症状が多く、肩が上げにくいなど、次第に首が動かせなくなるような激痛や腕から手にかけてしびれを感じる症状があらわれます。

 

さらに症状が悪化すると、物がつかみにくく物を良く落としてしまったり、足が突っ張り歩きにくいなどの歩行障害や尿失禁が現れるなど、その他にも、頭痛・めまい・吐き気・耳鳴り・脱力感が生じる事があります。

 

神経が圧迫されている箇所や範囲によって症状も違い、大きく分けると脊髄と神経根の2つに分けることができます。

 

神経根

神経は首から肩を通って腕や指先の方までつながっています。ですから、頚椎ヘルニアで神経根が圧迫された場合、首から肩・背中・腕・指先の方まで痛みやしびれなど、神経根での神経障害は、主に上半身の片側に現れるのが特徴です。

 

脊髄

脊髄は首から尾骨まで広がっている神経なので、上半身だけでなく下半身まで広い範囲に症状が現れます。特に多く見られるのが手足の神経障害で、足がもつれたり、力が入らなくなったりして、普通に歩くことはもちろん、階段の上り下りや走ったりすることが困難な歩行障害が現れます。

 

また、さらに頚椎ヘルニアが悪化することで、排尿や排便機能を司る神経の障害として膀胱直腸障害など症状も現れるようになります。

 

 

 

 

 

頚椎ヘルニアの治療

頚椎ヘルニアの症状の初期の軽度の場合は、様子を見ながら保存療法を行っていくのがが一般的です。なぜならば、痛みやしびれなどの症状が比較的狭く軽度の場合は、手術などしなくても保存療法で治せる場合が多いからです。

 

ですので、首に痛みやしびれなどの症状が現れたら、まずは、安静にすることが大切です。

 

必要に応じて頚椎カラーといった装具を使用して首に負担をかけないようにする療法、また首や肩に痛みやコリがある場合は、消炎鎮痛剤・筋弛緩薬・神経ブロック注射などを行う薬物療法が有効で、痛みやコリを和らげていきます。

 

また、機械を使用して頚椎を引っ張りズレをなくして神経への圧迫を防ぐ牽引療法や、患部を温め血行不良を改善し、コリや痛みをなくす温熱療法といった理学療法も取り入れていきます。

 

これらの治療を行っても治らなかったり、筋力の低下が見られ歩行障害や膀胱直腸障害などが現れた場合は、手術を行わなければならないこともあります。

 

頚椎ヘルニアの症状を緩和するには毎日のストレッチが有効です。さらにストレッチを続けると症状の再発を防止する抑制効果も期待できます。

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